超伝導科学技術研究会
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超伝導科学技術研究会活動休止について


                     超伝導科学技術研究会会長 下山 淳一




 高温超伝導フィーバーの初期にあたる1987年2月に新超伝導材料研究会として発足しました本研究会は、活動を休止することとなりました。皆様方のご理解、お力添えによって、32年余りの長期にわたって活動できましたことに感謝申し上げます。本研究会は、これまでにシンポジウム45回、ワークショップ96回、日米ワークショップ日本開催8回、超伝導科学技術セミナー3回を開催してまいりました。さらに、1997年以降、37名の方に超伝導科学技術賞特別賞を、121テーマ、延べ451名の方に超伝導科学技術賞を授与しました。このほか、このFSSTニュース発行161回、単行本「これ1冊でわかる超伝導実用技術」の出版(2013年、日刊工業新聞社)、超伝導関連研究室マップの作成と管理など、日本における超伝導科学技術の状況を様々な方法で伝える活動も幅広く行ってきました。特に、私が2008年に3代目の会長を拝命して以降は「超伝導産業を支える」ことを目的として、冷凍、冷却業界の皆様のご協力も賜りながら、超伝導応用の発展を促すことに重心を少し移した活動を展開してきました。
 休会の背景には、母組織である一般社団法人未踏科学技術協会の解散がこの3月27日に行われた協会の総会にて決定されたことがあります。2008年までに行われた法人制度改革以降、多くの法人で経営が厳しくなっているなか、未踏科学技術協会も徐々に事業縮小を余儀なくされ、再興の見通しが立ちにくくなったことから解散決定に至りました。本研究会の運営がこれまで縮小なく活発に続けてこられましたのは、最初に述べました通り、皆様からの連綿としたご支援があったからでございますが、単独での活動の継続は困難であり、休会の方針を幹事会で決定し、5月8日の超伝導科学技術研究会総会において休会が承認されました。今後、本会の活動内容につきましては、できるだけ他組織に移管する方向で進めますが、なかなか容易でないこともわかってきました。そこで、あらためてのお願いで大変恐縮ですが、皆様のさらなるご理解、ご協力を仰ぎながら、本会活動の継続を図っていく所存です。
 最後に、皆様のご健勝と益々のご発展、および超伝導科学技術の進歩、普及を祈念し、休会のあいさつを結ぶことにいたします。