超伝導科学技術研究会
Forum of Superconductivity Science and Technology
イベント情報

2013年
第82回ワークショップ
第81回ワークショップ
第39回シンポジウム
第1回超伝導セミナー
第80回ワークショップ


 
皆様良くご存知の通り、この数年、高温超伝導材料の開発が急速に進み、様々な応用分野に展開されつつあります。同時に次世代の超伝導科学技術を担う若手の研究開発者も増えてきました。本企画は研究開発の一層の促進に寄与することを目指して、若手研究者に超伝導に関わる広く横断的な知識を獲得する機会を用意するものです。また、他社、他研究機関の参加者との交流によって、日本の超伝導研究開発に携わる若手ネットワーク構築のきっかけとなることも狙っています。
多くの皆様の積極的なご参加をお待ちしています。


主催:(社)未踏科学技術協会 超伝導科学技術研究会
*平成24年度科学技術調査研究助成(新技術振興渡辺記念会)により開催


日  時:平成25年2月22日(金)14:00 〜 2月23日(土)15:00
場  所:古河電工健康保険組合 鬼怒川荘
        http://www.furukawadenko-kenpo.com/jigyo/hoyo_kinu.html
〒321-2522 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1060-71 TEL 0288-77-0117

定員 :30名(*定員に達し次第、締め切らせていただきます。)


 プログラム

2月22日(金)

14:00-14:10

開会の挨拶、スケジュールの説明、連絡事項等

   下山 淳一 (東京大学)

14:10-15:10

超伝導の基礎

伊豫 彰(産総研)

15:10-16:10

超伝導の電力応用基礎

仁田 旦三(明星大)

16:10-16:20

休憩

16:20-17:20

超伝導体の電磁特性、臨界電流特性

木須 隆暢(九大)

17:20-18:20

超伝導機器の設計技術

田崎 賢司(東芝)/和久田 毅(日立)

18:20-19:30
休憩

19:30-

<夕食>                      

2月23日(土)

8:30- 9:10

超伝導材料の科学(総論)

下山 淳一(東大)

9:10- 9:50

金属系超伝導線材

田中 靖三(低温工学・超電導学会)

9:50-10:00

休憩

10:00-11:00

高温超伝導線材

飯島 康裕(フジクラ)/北口 仁(NIMS)

11:00-12:00

超伝導デバイス

日高 睦夫(ISTEC)



12:00-13:00
<昼食、休憩>

13:00-14:00  超伝導の医療応用
石山 敦士(早大)
14:00-14:40  フリーディスカッション「10年後、20年後、30年後の超伝導」

14:40-14:50

アンケート記入、休憩

                        

14:50-15:00  閉講式

講義内容

【2月22日(金)】

1.超伝導の基礎  伊豫 彰(産総研)

ゼロ抵抗やマイスナー効果などの特徴的な性質を示す超伝導現象について平易に解説します。また、超伝導の歴史を振り返りながら、既存の超伝導物質および新超伝導物質開発の取り組みについて紹介します。

2.超伝導の電力応用基礎  仁田 旦三(明星大)

今話題の電気エネルギーシステムの機器に超電導を応用することで、超電導の主たる特徴(小型・計量,高効率,・・)のみならず、システム的な特徴が得られます。スマートグリッドへの応用を含めて概観します。

3.超伝導体の電磁特性、臨界電流特性木須 隆暢(九大)

電磁特性、臨界電流特性は、超伝導材料の実用性能を左右する重要な因子であり、高性能線材の開発から機器・システム応用の基礎となります。本講義では、これらの特性の基本原理について解説すると共に、計測・評価手法についても紹介します。

4.超伝導機器の設計技術   田崎 賢司(東芝)/和久田  毅(日立)

NMR,MRIやシリコン単結晶引上用磁石など、超電導応用で製品化されているものは主に磁場応用製品です。NMRや単結晶引き上げ装置用超電導磁石を題材とし、超電導磁石の構造や磁場設計やマグネット・冷却設計等を概説します


【2月23日(土) 】

5.超伝導材料の科学(総論) 下山 淳一(東大)

超伝導材料は目的とする機能を実現するために設計、製作されるものですが、その  機能決定は“実際に材料を構成している”超伝導物質の性質に深く関わっています。ここでは固体化学、材料科学の視点から超伝導材料の科学を総合的に俯瞰します。

6.金属系超伝導線材   田中 靖三(低温工学・超電導学会)

金属系超電導線材は高温超電導体が発見される15年以上も前からすでに実用されている超電導線材です。現在でもMRI、NMR、粒子加速器、核融合研究施設などに使われています。こんな金属系超電導線材の開発の歴史を振り返り・紹介します。

7.高温超伝導線材   飯島 康裕(フジクラ)/北口  仁(NIMS)

実用高温超伝導線材として開発が進められている希土類系コーテッドコンダクタ及びビスマス系線材のそれぞれについて、線材の特徴や特性、製造プロセスを中心に最近の状況や今後の展望を紹介します。

8.超伝導デバイス   日高 睦夫(ISTEC)

超伝導デバイスは、超伝導体の持つ特殊な性質をエレクトロニクス機器に応用するものです。それぞれのデバイスが超伝導体のどのような性質を利用しており、他の材料を用いたものと比べてどのような優位性を持つかについて解説します。

9.超伝導の医療応用 石山敦士(早大)

■ 参加費および資料代

会員/一般: 一律 20,000円、学生: 10,000円 (資料代等含む)

・当日受付にてお支払下さい。(領収書を準備します。)

・振込の方は、請求書をお送りします。


参加申込用紙

■ 問い合わせ先
超伝導科学技術研究会

社団法人 未踏科学技術協会

担当:大貫

Phone: 03-3503-4681  Fax: 03-3597-0535

e-mail: fsst★sntt.or.jp    ★は@に変えて下さい