今回のシンポジウムでは、高温超伝導体の臨界温度(Tc)の向上、また、高温超伝導量子干渉デバイス（SQUID）の研究に携われ、我が国の超伝導研究を牽引してこられた超伝導科学技術賞特別賞受賞者による基調講演に加えて、午後の部では、「超伝導2019〜超伝導NMR最前線〜」と題し、高温超電導材料や極低温技術を利用したＮＭＲシステムの高性能化、高機能化に関する講演をいただきます。
SQUIDおよびNMR計測は超伝導によってもたらされた最も洗練された計測手法です。胎児の心磁すら検出可能な超高感度の磁気センサであるＳＱＵＩＤは医療分野だけでなく資源探査、非破壊検査などさまざまな領域で応用が広がりつつあります。また、物質の分子構造のみならずタンパク質の相互作用も検出するＮＭＲは化学分析、タンパク質の研究において不可欠なツールとなっています。超伝導材料研究の進展に伴う高温超電導体の実用化により、超高磁場利用による高性能化、高機能化だけでなく新たな超伝導応用の出現また超伝導装置が身近に利用できる未来が期待されます。
皆様には、超伝導の実力や魅力の新たな可能性についてご理解を深めていただけますと幸いです。本シンポジウムは、超伝導だけでなく、環境、エネルギー、医療、輸送など様々な研究に携わる方々にも、さらには科学技術に関心ある一般の方にとっても非常に有意義なものと信じます。今回も、企業展示を予定しておりますので奮ってご参加下さい。

日　　時：平成31年４月15日（月）10:00-17:10
場　　所：タワーホール船堀　小ホール
       　(東京都江戸川区船堀4-1-1　TEL 03-5676-2211)
         http://www.towerhall.jp/4access/access.html
≪電車をご利用の場合≫
　　　　　・新宿駅より「都営新宿線」にて本八幡方面へ約30分。船堀駅下車、徒歩約1分。
　　　　　・東京駅より「JR総武快速線」馬喰町駅にて乗換。馬喰横山駅から「都営新宿線」で船堀駅下車、徒歩約1分。

詳細


プログラム（案）：

【座長：銭谷 勇磁　（パナソニック）】
10:00	-	10:10	開会の挨拶 超伝導科学技術研究会会長 下山 淳一（青山学院大学)
10:10	-	11:00	基調講演　「Towards Higher-Tc Superconductors」 岡山大学　   秋光 純
11:00	-	11:50	基調講演　「SQUIDを用いた先端磁気センシング（仮題）」 九州大学　    圓福 敬二
11:50	-	12:10	超伝導科学技術賞授賞式
12:10	-	13:20	昼食休憩・展示ポスター見学 (70分)
【座長: 北口　仁　（物質・材料研究機構）】
13:20	-	14:00	「NMR磁石開発の歴史と将来展望」 科学技術振興機構　　　  前田 秀明
14:00	-	14:40	「NMR技術を用いた高温超伝導材料の基礎物性研究」 大阪大学     椋田 秀和
14:40	-	15:20	「JST S-イノベにおける高温超伝導材料を利用した次世代NMR技術の開発」 JEOL RESONANCE　     蜂谷 健一
15:20	-	15:40	<展示休憩>
【座長：和久田　毅 （日立製作所）】
15:40	-	16:20	「超伝導バルク磁石を用いた小型NMRシステム」 理化学研究所  仲村 ��志
16:20	-	17:00	「JST-Miraiで挑む超高磁場NMRマグネット開発 理化学研究所　   柳澤 吉紀
17:00	-	17:10	閉会の挨拶 未踏科学技術協会理事長　木村 茂行

■　参加費および資料代

	参加費	講演集代
超伝導科学技術研究会会員	無料	2,000円
未踏科学技術協会会員	2,000円	2,000円
一般	5,000円	2,000円
学生(要学生証提示)	無料	2,000円

　

■　会場交通案内    タワーホール船堀　　5階 小ホール

一般社団法人　未踏科学技術協会　超伝導科学技術研究会

担当：金子

Phone: 03-3503-4681 　Fax: 03-3597-0535

受付メールアドレス：fsst★sntt.or.jp　　　　★は＠に変えて下さい

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